「インクルーシブな世の中を作りたい」
それは、ただの夢じゃなくて、私のエネルギー源。
いろんな子に出会ってきた。
朝ごはんを食べたくてもお金がなくて食べられない子。
学費を自分でバイトして貯める子。
部活と勉強に追われて、心がパンパンになってた子。
自閉症の子、肢体不自由の子、日本語がわからない留学生、
視覚障がいのある子‥‥
みんな、違う痛みや生きづらさを抱えていた。
私はただ、この子たちの「困っている」に、なんとか応えたかった。
どうしたら、この子の‴できない”を”できる”に変えられるんだろうって、
本気で考えてきた。
それが私の毎日だった。
「できなかったこと」が「できた」瞬間
忘れられないのが、コロナ禍での家庭科の授業。
「調理工程を学べる代替授業」をずっと考え抜いてきた。
そんなある日、石鹸をすりおろし器で削ってみたら、粉末状になったことがきっかけで、アロマ教室で体験した手ごね石鹸作りを思い出した。
粉末の石鹸に、水を計量して加え、手でこねる。
綿棒で伸ばして、クッキーの型抜き練習で、ハートや星の形にくりぬけた。
しかし、もっと価値あるものにしたかった。
こんなに考え抜いたから。
「あ、そうだ。点字ブロックの形にして、啓発運動もしてみたい」そう思った。

その工程は、共に考え抜いてくれた仲間と一緒に開発して完成した。
視覚障がいのある方、視覚障がいのある家族がいる方、視覚障がい教育に全力な方、私たちの取り組みを応援していてくれていた方、たくさんの人が購入してくれた。また、その売上金は、戦争で負傷した視覚障害のあるウクライナの方の支援に全額募金し、社会貢献することができた!
あのとき、私自身も不安や混乱の中にいた。でも、「できない」状況にいるからこそ、「できる方法」をつくる意味がある。そう気づかせてくれた出来事だった。
熱意は、受け取ってきたからこそ持てる
私には、情熱的な恩師や両親、親友がいる。
私がどんなときも、味方でいてくれて、信じてくれた人たち。
そんな人に支えられたから、今の私がある。
「あなたなら、できる。できないことをできるようにする。」って、ずっと言ってくれた。時間もかけてかかわってくれた。
あの言葉や行動が、何度も私を立ち上がらせてくれた。
だから今度は、
私が誰かの「できるよ」になる番だと思っている。
目指すのは、“ギャルマインドで思いやりのあるインクルーシブな世界”

私はギャルマインドを忘れない。
自分らしくいること、自分に正直に生きること、楽しむこと、
可愛くいることも大切にしながら、
どんな人も排除されない社会を、ちゃんと考えていく。
ネイルでも、石鹸でも、言葉でも。
私は、私なりの方法で、
「伝わる形」をつくり続けたい。
それが私の、未来のインクルーシブデザイナーへの原点。
コメント